明けまして…。

明けましておめでとうございます。
と言っても、もう9日ですね。
遅くなりましたが今年初ブログなのでご挨拶
させていただきます。

今年も宜しくお願い申し上げます!

お正月の風物詩と言えば、昔は「凧揚げ」「こま回し」
「羽根つき」でしたね。私も小さい頃に着物を着て
「羽根つき」してみたかった事を覚えています。
今は全然見なくなりましたが、この「羽根つき」は
子供の無病息災を祈って行われていた事をご存知でしたか?

羽根つきは室町時代に中国から羽根を蹴る遊びが日本に
伝わったことが起源とされています。

羽根つきの羽根はムクロジという実の種に鳥の羽をつけた
ものです。ムクロジは『無患子』と書きます。羽根つきは
打ち合って競争する競技ではなくて、お互いに無病息災を
祈りながら長く打ち続けるものなのです。今のように医療
が発達していなかった時代は多くの人たちが感染症など
病気で亡くなりました。中でも子どもの死者は多かったよ
うです。それで、子どもが病気にかからないように、と子
どもの健康を祈ったわけです。
昔は、病気のもとは牛や馬の血を吸う蚊だと考えられ、その
病気のもととなる蚊を食べてくれるのがトンボです。そこで、
羽根をトンボにたとえて空気中に打つ……病気のもととなる
蚊を食べてもらう、というわけです。
墨を塗ることがいつ頃から行われていたのかはっきりわかり
ませんが、墨を塗るのは鬼などが墨、黒い色を嫌うというと
ころから、魔よけの意味をこめて塗るようになったようです。
羽根を下に落として無病息災の祈りが途切れてしまっても、
墨を塗れば悪いものから身を守れる、ということのようです。

一説ですので、他の説をご存知の方はお教え下さい。

WiiやDSなど高価でリアルではありますが、室内の仮想空間
でのゲームを楽しむ子供達より、安全で広々とした屋外で
優しい人々とのコミュニケーションを取っていた昔の子供達の方が
贅沢だったのかも知れませんね。