2006年11月号

医食同源【いしょくどうげん】
(意 味: 医薬や食事も元は同じ、天然のものに頼るのが良い。 )
(解 説: 東洋医学の発想から生まれた予防医学的なたとえで
日常の食生活の中にも医療の根源があるということ。)

謹啓 
今年も、早くもクリスマスツリーの姿をちらほら見かける頃ですが、
皆様如何お過ごしでしょうか?
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

焼イモがおいしい季節になりましたね。
今回は、このお芋について掘り下げてみました。
エンジ色の皮を割くと、中には黄色いおイモがたっぷり。
そう、日本の秋にはやっぱりさつまいもが欠かせません。
さつまいものイモ掘りは、収穫の秋を実感できる、
手軽で楽しいレジャーです。
普段土に触れることのない方も、土まみれになって楽しみましょう!
きっと大地のパワー、畑の土のパワーを感じることができるはずです。
イモ掘りをするには、イモ掘りができる観光農園を探すのがよいかも
しれません。また、JAや市町村等でイベントとして実施していること
もあります。
さて、おイモを食べるため、一番手軽なのは、お鍋でふかしたり、
水で煮ることです。またご家庭で「焼きイモ」を作るなら、アルミホイル
にくるんで、オーブンにかけたり、フライパンで焼いたりすれば気軽に
焼イモが作れます。調理の際のポイントは、弱い火でできれば30分以上
火を通すことです。これによって、さつまいもの中に麦芽糖という糖分
が作られて、甘〜いおイモになります。
さつまいもは甘いのでダイエットには向かない、なんて思っていませんか?
実は、さつまいもはエネルギーになりにくい性質があるため、
実際に摂取されるカロリーは同量のご飯の1/3程度と少ないのです。
また、脂肪分がほとんどなく、ビタミンCは夏みかんと同じ位あります。
だから、ダイエットを気にせずに、たくさん楽しんでください!

さて、おまけですが、おイモを食べて心配なのが、「おなら」です。
「たくさん食べて、おならが出たらいやだなあ」と思いますよね。
確かに、おならはたくさん出ます。でも、余り臭わないんです。
おならにも種類があり、肉類を食べた後のおならはアンモニア等が多く
臭いが強くなります。それに比べ、おイモを食べた後のおならは、
体積はふくらみますが、元がでんぷんや食物繊維なので臭いはあまり
ありません。その分、食物繊維を多く取ったわけで、健康にプラスに
なった証拠と思うのがよさそうです。
中高年になると「おなら」が多くなるというのは、本当でしょうか?
実はおならの原因の70%は、口から入った空気だと言われています。
中高年になるとストレス等でつばを飲み込むことが多くなり、
その際に空気を飲み込んでしまうため、それがおならが増える一番
の理由のようです。でも、もし家族から不満を言われたとしても、
つばを飲み込まないようにするなんて無理ですよね?
実は一番の対策は、人前では気をつけることのような気がします...。

最後にさつま芋の保存方法ですが、冷気が大敵です。
さつま芋は低温が苦手なので、冷蔵庫や戸外に置きっぱなしは厳禁です。
日のあたらない室内で常温保存しましょう。
保存の適温は15度前後です。乾燥も嫌うので、ポリ袋にいれるか、
新聞紙で包んで保存しましょう。