2006年5月号

BIGTOP2006-05-24



妙手回春【みょうしゅかいしゅん】
意味:手を触れれば春になるかのような、医師の凄い腕前をいう。
敏腕の医師により、病気がよくなること。


謹啓 梅雨のはしりの空模様で、晴れ間がのぞくと新緑が眩しい
今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
ゴールデンウィークも終わりましたが、弊社のお客様には大きな
事故もなく何よりのゴールデンウィーク明けでした。
今年のGWは海外旅行が多かったようですが、今回は国内旅行の定番
「温泉」について面白い記事がありましたので取り上げたいと思います。
       

■其の1
アクセサリーを真っ黒にする泉質は硫黄泉。
うっかり指輪を付けたまま入浴したら指輪が真っ黒!!
これは、水素イオン濃度の高い硫黄泉(硫化水素泉)との
化学反応によって変色したケース。弱酸性の温泉ではわずか
数十分で金属や時計が溶け始める事もあるので、アクセサリー類
はすべてはずしましょう。

■其の2
温泉饅頭の基礎を作ったのは伊香保温泉。
温泉饅頭の歴史は14世紀頃から始まると言われ、1910年には
伊香保温泉(群馬)勝月堂初代・半田勝三氏が研究の末「湯の花まんじゅう」
を発表し、このスタイルを同温泉の菓子製造業者が取り入れ実演販売を行い
大ヒットした。この湯の花まんじゅうが全国の近代温泉まんじゅうのひな形
となったようです。

■其の3
温泉卵と半熟卵の違いは68度。
普通の半熟卵とは反対に、黄身が固くて白身がトロッとしているのが温泉卵。
黄身は68度の湯に浸すと固まるが、白身は80度以上の湯でないと固まら
ないという温度差を利用するため湯温68度の温泉に入れて作るのだとか。
変わったところで、箱根大涌谷温泉には真っ黒い「黒たまご」という温泉たまご
があるそうです。

■其の4
日本3名泉とは。日本3名泉は、江戸時代の儒学者林羅山が自身の詩文集の
中で取り上げた草津下呂・有馬の各温泉で天下の名泉と記したことから大い
に広まりました。

■其の5
美人の湯の基本は源泉かけ流し。美肌を作る泉質は重曹泉、アルカリ性単純温泉
石膏泉、硫黄泉があります。
重曹泉は、成分中の炭酸水素ナトリウムが角質を柔らかくし、皮膚表面の汚れ
を乳化させて落とし肌がすべすべになります。
アルカリ性単純温泉は、角層が膨潤し、重曹成分などの保湿物質が角質に大量
に残って肌をつるつるにします。
☆石膏泉は、カルシウムが高い鎮静・鎮痒効果を持ちカルシウムイオンが肌の汚れ
を落として滑らかにします。
☆硫黄泉は、硫黄成分が古くなった角質を軟化させて皮膚を溶かし表皮のターン
オーバーを促進させて肌を若返らせます。角層の汚れやメラニンを軽減するので
美白効果も期待できます。

但し、残念な事にこれらの泉質の特徴が発揮されるのは、自然湧出する温泉に20日以上
の温泉療養が必要なんだとか。そこまでは無理としても、自然の中でリラックスするだけ
でも体にも心にも良いことですよね。

温泉トリビアいかがでしたでしょうか?GWに温泉に行かれた方はご自分の入られた温泉
の成分は何だったでしょうか?次回のご参考にしていただければ幸いです。